友二朗

i-新聞記者ドキュメント-の友二朗のレビュー・感想・評価

3.5
「fight for true.」

極めて濃密。
よくぞこれを世に出せた。

森達也× 望月衣塑子

メディアのメディアたる役割。
誰が良いとか誰が悪いとかじゃない。

物凄く沢山言いたいこと、というか自分の意見なり考えが浮かんではくるが、いかんせん偏りがあって情報量も乏しい。

あまりにも自分に学がないので何も言いません。観て良かったと思うし観るべき作品。

結構個人の主張強めな内容。

終盤のアニメーションにびっくりした。
報道番組の裏側を見れるの嬉しい。

後で色々調べるので気になったワード等、メモとして残しておきます。

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「なかなかこうゆう場所でこんなに竹藪があってみたいな、ちょっとそそられまして」
すごいな

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「僕は憲法9条は守るべきだと思う。原発再稼働には反対だ。沖縄から基地を無くしたい。つまりリベラルだ。でも、イデオロギーの違いとか、誰を支持するとかしないとか、どの集団に属するとか、そうした違いが本当に大切だとは思えない。主語を複数にした集団は熱狂しながら一色に染まる。一色に染まった正義は暴走して大きな過ちを犯す。それは歴史が証明している。一人称単数の主語を大切にする。持ち続ける。きっとそれだけで世界が変わって見える筈だ -森達也-」

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"1944年8月25日、フランスを占領していたナチスドイツは降伏した。パリ解放だ。市民達は歓喜の表情を浮かべながら大通りをパレードし、ドイツ軍兵士と恋に落ちた女性達の髪を丸刈りにして行進させた。正規の裁判を受けないままに処刑された人の数は一万人に達したと言われている"

"裁判所内の隠し撮りについて"

"近代司法国家の裁判は公開が前提。だからこそ一般傍聴席がある。法的の撮影や録音を禁ずる日本の司法は矛盾している"
これはちょっと、

「記者会見の主催者は誰だ」
「記者会見の主催者ってのは、官邸ではなくて記者側だってゆう見解がずっと維持されてるんだけど、官邸側は開くのは私達ですみたいな、だからその証拠に彼らが司会したり指名したりするでしょ?あれ可笑しな話で、そもそも。記者会見の主催者は誰かってゆうのは、本当のことをいうと詰めなきゃならない」

「森は眼鏡を替えた」

"記者クラブ"

"日本共産党委員長 志位和夫"

メディアのメディアたる役割。

「記者として一つの大きい役割ってゆうのは
 "空気を壊すこと"だろうなと思います」

"社会部・政治部"

"森友学園・真正保守"

"上村報道室長"

「民族としては一元性のものを保たなあかんから、入管法改正なんて当然反対な訳ですよ」

2012年第2次安倍内閣以降、新規で官邸記者会見に参加を認められたフリーランス記者は1人もいない。

「でもここは公道ですよ?」

「こーゆー社内問題が1番辛いですよね」

"産経新聞・読売新聞"

"水に溶けるとヘドロ状になる赤土は生態系や自然環境に強い悪影響を及ぼす事が懸念されている。埋め立て承認にあたり、沖縄防衛局は「砕石に対する赤土の割合「概ね10%にする」と沖縄県と約束していた"

"日本会議、新宗教、神童系団体を中心にして1997年に結成された日本最大規模の保守団体。現在は全国会議員の半分近くが「日本会議国会議員懇談会」に所属しており、特に安倍政権との親和性は高い"

"2017年1月、学校法人「加計学園」は52年間どこの大学にも認められていなかった獣医学部を新設する「国家戦略特区」の事業者に選定された。同年5月、大学設置権限を持つ文科省に対して内閣府が「官邸の最高レベルが言っている」「総理のご意向」などと圧力をかけていたことを示す文書の存在が報道された。学園の加計孝太郎理事長と安倍首相は40年を超える友人関係にあった"

"伊藤詩織が損害賠償を求めた訴訟の口頭弁論が東京地裁で開かれた"

「法的に基づいてしっかり行ってます」

「すいません報道室を通して..」
「いや通してじゃなくて、担当でしょ?
 もう申し込んでおりますし」

「あなた責任者でしょ?現場の」
「さぁ..」
「さぁ、じゃないでしょ
 トップでしょ調達部の」

「もう一歩狙え。もう一歩頑張れ」

「法的に基づいてやってます
 防衛局に聞いて下さい」

「森は官邸に入れない」

「書いたからにはもう一回突きつけないと
 聞きっぱなしはダメ」

「あんなもん 殺されるぞ
 殺しといたる」

「この作品ね、官邸に入りたいんですよ」

「いい意味でKY」

「この数年間望月さんは注目されてるんですけど、ふと考えたら彼女がやってることは政治権力に対して質問をする。疑問があったらそれを口にする、追求する。これがなんで注目されなければならないんだろう。そもそもなんで僕は望月さんを撮っているんだろう。それが分からなくなる」

「以前菅官房長官がFCCJで会見をした時、質問を事前に渡さなければいけなかった。"は?"って感じだよ」

「今の日本のメディアは誠実さにおいてかなり後退した。安倍総理や他の大臣たちに質問するのはほぼ無理だ。何故なら記者たちは脆い関係を壊したくないし、多くの日本人は外交政策に無関心だから」

「東京新聞の望月だけ2問の質問制限」

「質問は簡潔にお願いします」
「質問に入ってください」
「質問をしてください」

「上村報道室長たちばかりが矢面に立つのは、良くも悪くも官邸のヒエラルキー構造が見えてるだけに思えるけどね」

「そもそも疑問があるから記者は質問したんだ。それを事実に反すると決めつけるってのはこれどういうことなんですか?」
「例えば官房長官の定例記者会見の趣旨というのは質問に対して政府の見解、立場、これをですね、記者の皆さんに答える場であるというふうに思っています。その場で事実に基づかない質問が行われ、これに関するやりとりが行われる場合はですね、内外の幅広い視聴者に誤った事実認識を拡散される恐れがあると思っております」
「事実を知らないからこそ、取材をするわけですよ。事実に基づかない取材を封じるということは正に取材の自由、表現の自由、国民の知る権利を封じることに繋がらないでしょうか」
「取材じゃないと思いますよ。決め撃ちですよ。事実と異なることを、記者会見で、それを事前通告も何もない訳ですから」

「あなたに答える必要はありません」
友二朗

友二朗