たーぼーん

脳天パラダイスのたーぼーんのレビュー・感想・評価

脳天パラダイス(2019年製作の映画)
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果たしてこの映画に似てる作品何だったかなと考えてもちょっと浮かばない。この作品が独創的だからというよりは、似たのを思い出していく気力が奪われた。
無茶苦茶してたが、映画を観たんだと強く思えるし、とにかく楽しかった。
二項対立分断社会、いや自分はそんな極端な側の人間やないアイツらの方がダメ過ぎやろ、普段そう思ってるワケである。主張が正反対なのに変に一緒に寿司でも食って大事な事を失う妥協などしたくない。
この映画位の事をしない限り全てを脇に置いて、以前はとれていたかも知れないコミュニケーションを復活させるのは困難なのかも知れない。
子供が変身しやがて元に戻るところがあったが「ロビンソンの庭」ぽさを感じた。あの作品からも30年以上の年月が経過している。それはミニシアターの歴史とも同じ位の期間である。スタッフも含めて映画館関係者、配給さんや作り手側も、裏側では不当に苦しい思いをした人達が置いてけぼりをくわない形で何とか皆で笑い合える時が来たらどれだけ良い事か。そんな事もちらっと思ってしまったりする不思議作品であった。