スギノイチ

BARに灯ともる頃のスギノイチのレビュー・感想・評価

BARに灯ともる頃(1989年製作の映画)
3.5
マルチェロ・マストロヤンニ。
若い頃はいけ好かない色男の役が多くて鼻につくが、丸っこいオッサンになってからは可愛く思える。

父子で腕を組んだり食べ物を口に運んだり、こういう距離感はイタリア人特有のものだろうか。
老いてからようやく息子と仲良くなろうとするも、いちいち空回りするマストロヤンニがキュートだ。
息子の恋人にセックス事情を聞いたり、自分より親子っぽい関係を築いてるらしき中年親父に嫉妬したり、実に可愛らしい。
しかし、いざ自分の父親がこうだと鬱陶しいだろうなとも思う。
対する息子は冷静で、じっと父親の皺を凝視する目線が印象的。
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