ハル

SEVENTEEN/セブンティーンのハルのレビュー・感想・評価

SEVENTEEN/セブンティーン(2019年製作の映画)
3.5
少年がキャンプショップで店が閉まる頃に入店、テントの中に隠れて過ごしたり、バイクを盗んだり…そんな破天荒な暮らしをしてる場面からのスタート(久々にバイクの直結を見たけど、直結って言葉自体わかる人は少そう)

毎日、こんなことしているわけなので案の定捕まり少年院へ収容。
「次はないといったわよね!?この前もそういったハズ。この意味がどういうことかわかる?」
「嘘つきだ!」
そう、普通は謝るとこだけどこの子は病気持ちなので、真理をついてしまう…
頭が良いぶん社会に馴染むのが苦手なタイプ。

その後、脱走した彼は旅をする。
弟の素行が悪すぎて激昂してばかりの兄貴、余命幾許もない婆ちゃん、手癖が悪すぎる少年院から脱走してきた弟、片方の前足がないワンコのロードムービーの始まり。
婆ちゃんをとある場所で看取るために3人+一匹で移動していく面々。
前足のないワンコは可愛そうに見えてしまうけど、ひたむきにトコトコついてくるため、その姿だけで愛おしくなってしまうね。

話の展開から構成、進め方含めチグハグ過ぎてしまい…?なシーンも多かった一作。
とはいえ最終的には、啀み合っていても心根の奥では繋がり思い合っているのが家族なんだよなぁと感じさせてくれる。
この展開が見られたので、かろうじての及第点かな。
ジャケ写(Filmarksには載ってないのでNetflixにて)からワンコ系の話を想像していたけど、兄弟の絆を推し量る方向に比重を置いた物語。
ハル

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