シュール過ぎる…。
これはフランスだからこそ理解されそうな出来の作品。
まず設定も、ストーリーも、笑いも…、とにかくシュールなさじ加減で展開されていき、作品の中で繰り広げられる豊かな発想力に圧倒されてしまった。
これだけ柔軟な思考回路の才能を持つ天才が映画を作ったとすれば、そりゃあ、普通の誰もが「あっ!」と、驚くようなものになるに決まってる。
こりゃあ、ある意味「芸術作品」だとさえ思えてしまった。
お互い歳をとり倦怠期を向かえた夫婦が、もう一度、夫婦というものを別々に考え直した一泊をシュールにコミカルに描き出したその才能。
凄いとしか言えない…。
もし、あの時、違う選択をしたら?
もし、もう一度、やり直せたら?
お互いの何処が好きなのか?
どうすればまた愛ある関係に戻れるのか?
愛は初めからあるものじゃなく、お互いが育むもの。
良い人生も良い愛も自分が育てる…。 後悔など要らない。
今を大事に生きることだ。
良作。