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きっと、またあえるのmasaのレビュー・感想・評価

きっと、またあえる(2019年製作の映画)
4.1
ベタな展開ではあるのだけれど、誰でも楽しめるインド映画の展開に、ラストは観たあと多幸感に溢れる。
最高。

二テーシュ・ティワーリ監督。
青春を共に過ごした人々の友情を、学生時代の1990年代と主人公たちが親世代になった時代を交錯させながら描く。

アニの息子が受験に失敗したことが原因で病院に担ぎ込まれ、集まったアニの旧友たちが大学時代の思い出を語り始める。
1990年代、インドの名門ボンベイ工科大学に入学したアニが割り振られた学生寮は、寮対抗の競技会でいつも最下位の“負け犬”こと4号寮だった。
4号寮の仲間たちは負け犬の汚名を晴らすため、知恵とやる気で競技会に挑むが…

最近のインド映画は唄って踊るシーンが、あまりなくなってきて、曲はBGM程度に流れる作品が多くなってきたが、その分社会的な作品が出てきてストーリーがしっかりしたものが多くなってきたと感じる。

若い頃に一緒にバカやった友人は、時が経ってもいつまでも友達。
友人が大変なとき、どこにいても駆け付ける。たまらない作品でした。

主演のスシャント・シン・ラージブートさんは今年自死してしまったそうですが、日本の三浦春馬さんといい、素晴らしい有望な俳優さんが亡くなるのは本当に辛い。しかし、作品はいつまでも観た人の心に残ります。

決して『きっと、うまくいく』の二番煎じではない。
負け犬でもいいじゃないかと、心がすっと楽になる、心の糧になる作品に出会えました。
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