おばけシューター

MONOS 猿と呼ばれし者たちのおばけシューターのレビュー・感想・評価

MONOS 猿と呼ばれし者たち(2019年製作の映画)
3.8
異世界!異文化!非現実的リアリティ!
改めて、映画鑑賞とは体験だと思い知らされた凄い作品。過酷な生活の質感が不思議なほど伝わってくる

冒頭から何してんの?という気持ちのままずっとどこへ連れて行かれるのかわからないのは、人質として連れ回される彼女と同じ心境で、いつ、どこでの話なのか映像だけではほとんどわからない状態が続くのもそんな気持ちを強めていく。
人物のズームアップや接写が生々しい過酷さをうまく表しており、自然が牙を剥くとともに美しかった風景はより厳しいものに移行していき、この後ちゃんと助かったの?って思ってしまうようなとんでもない映像でピークを迎える。マジですごかった…

最後にタイトルが出るのは、現実にはまだ話は続いていることを言いたいのかもしれない。コロンビア内戦は現実には、まだ終わってないので…