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Chicken with Vinegar(英題)のmuscleのレビュー・感想・評価

Chicken with Vinegar(英題)(1985年製作の映画)
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・車椅子の母が暗闇の中で佇んで主人公を待っているのが怖い(ほんのちょっと闇動画感あった)。
・感情と電球が同期するのってそれこそ『クーリンチェ』的なやつなんだけど、シャブロルは『マリー』でもこれでもギャグみたいにストレートにやってる。悲しくなったのでショックを受けた顔→ちょっと引きの背中→雨にうたれる街、みたいなそれこそルネクレールとかデュヴィヴィエみたいな24年組的「詩的レアリズム」みたいな演出をサラっとやる。
・感動の交通事故シーン。ぶつかるとっくの前からずっとバッギャーン!の音が画面に響いている。『野獣死すべし』といい交通事故自信ニキのシャブロル。
・やっぱり誰が見ても本作最大の見どころは母親との食卓のシークエンスだと思う。ローソクのちょっと歪んでる感じ、『ロープ』意識してるのかな。もうとにかく車椅子の母親がフレームインしてくるアクションが楽しい。さらに彼女の椅子の動きをあえて同期させてたり、扉クローズアップアクションつなぎだったり、画面を追うだけで楽しい。ラストの西部劇みたいな切り返し再開も流石。
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