フライ

シャイニング 北米公開版のフライのレビュー・感想・評価

シャイニング 北米公開版(1980年製作の映画)
4.5
子供の頃心の底から嫌いな映画だったが…スタンリー・キューブリックと言う偉大な監督が製作した映画は、見せ方、音楽、キャスティングなど個人的には文句の付けようのないホラー。
曰く付きの巨大ホテルが、雪による冬期休業期間、管理人として滞在する事になった夫婦と息子が、色々な恐怖や狂気を体験する刺激の強い内容だが、ホラー、サスペンス、サイコ、ミステリーなど色々な恐怖要素が詰まったストーリーは全く目が離せない濃厚な作品。
巨大ホテルと庭の迷路が最高に盛り上げているし、外界から切り離された美しい自然と景色が怖さを増しているのでゾクゾクするが、なんと言っても息子の特殊能力と追加シーンからの伏線回収は最高に楽しめた。
ホテルの恐ろしさと、ジャック・ニコルソンのニヒルな狂気は凄すぎるし、得も言われぬ異常者オーラは本当に素晴らしい!日本版より本作の方が父親の狂気と言う部分ではより一層感じられて良かった。
北米版を初めて鑑賞したが、何となくと言う部分がしっかりと繋がりとても楽しめた。ミステリー要素としては、通常バージョンでも充分楽しめるが、スッキリすると言う意味では本作の方がより面白さを感じた。通常バージョン不明ならこちらの方がわかりやすいかも。
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