Ken

次は何に生まれましょうかのKenのレビュー・感想・評価

次は何に生まれましょうか(2019年製作の映画)
3.7
2021年17本目。
親子関係とか教育に関する示唆に富んだ作品。たった20分だけど充実していた。

悪い捉え方をすれば、教育の負の連鎖を描いた作品。結局親子は似てしまう。親が不安定だと子も不安定になる。そしてその次の子も不安定になることを暗示しているとも捉えられる。

しかしそんな中でも、主人公がちゃんと一歩踏み出せそうなのが良い。

あと、些細なセリフがとても良かった。
主人公はお母さんにちゃんと、はっきりと、面倒見ててくれてありがとうって言えてたり、
お父さんが自分で言える?って優しく寄り添うように聞いてくれてたり、
友達が慰める時によく頑張っているよって認めてあげる言葉を言っていたり。
この作品を作った人はそういう些細だけど、とても良く響く言葉を、すごくわかっている気がする。
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