問題行動を起こす娘に振り回されるシングルマザーを描く短編で、彼女が母親に責められながらも自分自身と娘の行動に向き合っていく姿にジーンと来た。「おろかもの」が良かった笠松七海が出てて、端役ながらもやっぱり存在感あった。
冒頭のテストで100点を取るシーンで望結が高い学力を持ってることが分かるんだけど、他の人と同じように行動できず学校で浮いた存在となる。これを母親がだらしないからだと聡美が母親から責められ続けて、ついに望結に当たっちゃうのが観てて辛い。そんな彼女を暖かく見守る職場の同僚がなんとも良いんだよね。やがて自分と娘の行動の共通点からあることに気付いて行って、ラストで聡美が望結と向き合うのが良かった。
本作で描かれる母娘は特殊なケースかもしれないけど、子育ての大変さは普遍的なテーマだね。