このレビューはネタバレを含みます
状況とか設定とかに共通点があるわけではない。だけど、すごくすごく辛くて優しくて泣いてしまった。
本人なりに必死に生きていて、本人なりにちゃんと考えていて、本人なりに思い合っていて。
それがたとえ周りからはそうは見えていなくたってそうなんだ。その差はとってもとっても辛い。でもおんなじ目線、視線の人は誰一人としていないことを直接的じゃない形で教えてくれる大事な話になりました、私にとって。
親子の関係って踏み越えるところを踏み越えるとどこにも戻れないような感じがあるなって日々思っていて。
聡美と聡美の母との関係がまさにそうで。
そういうところを誤魔化さず映し出しているあたり、救われた。
最後のシーンはずるかったなあ。
終わってからドキドキが止まらなかったです、なんでかな、おもしろかったからだなあ。
主演の根矢さん。
限られた範囲なんてないですよね、役じゃなくて人間なんだから。生きてました。素晴らしかった。