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ユンヒへのmoonのレビュー・感想・評価

ユンヒへ(2019年製作の映画)
5.0
韓国に住むユンヒの元に届いた手紙。差出人は北海道小樽に住む20年以上連絡が途絶えていた懐かしい友人ジュンだった...。

抑圧された人生を生きた中年女性2人の静かな愛の物語。台詞は圧倒的に少なく登場人物の凛とした佇まいと穏やかな眼差しに涙が溢れる。
クリスマスに観てよかった。

考察を読んで伯母役木野花さんの“雪はいつ止むのかしら”という台詞は女性の抑圧された状況を表し、ユンヒの娘セボム(새봄=新しい春)の存在にハッとした。実際セボムはユンヒとジュンを繋ぐ重要な役割を担っている。
穏やかに時間が流れる中で女性の生きづらさも描いたこの作品が気づけば大切な作品に。
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