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ユンヒへのnuのレビュー・感想・評価

ユンヒへ(2019年製作の映画)
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虚しさを抱えながらも心が温まる感じのする作品。日本語の台詞も韓国語のように聞こえて詩的だった。冬に観るのにぴったり。
様々な人間の関係性が実に美しく描かれている。子どものことは何でもお見通しで子どものために生きている親と、親の荷物になっているのではないかと悩むほどに一人の人間としての親の幸せを願う子どもの関係性、母と娘の関係の繊細さが伝わる。ユニとジュンの関係は情緒的である。肝ともいえる手紙が読まれる場面では、長い空白を経たそれぞれの感情が引き出される。ただ、雰囲気に頼って大事な部分をうやむやにすることがあるのはやや惜しい。
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