おみ

WAVES/ウェイブスのおみのレビュー・感想・評価

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)
4.1
公開当時の感想

上映終わってしまうギリギリで観られた!
映画館で観て良かったーー!!
溢れ出る音と色彩の渦に飲み込まれて135分間、息つく間なく画面に釘付けになった。
が、エンドロールの途中🎼ムーンライトセレナーデ🎼の文字をみて、え、、、どこで流れてたっけ?と。入り込みすぎて音楽が聴こえてない瞬間があったのかもしれない。
表現しているものが多角的な作品だったけど、とてもわかりやすい話だった。登場人物たち、感情の露呈が激しくてわかりやすい。そして男性がたくさん泣く映画だった。女性の方が涙を堪えている印象。あの父娘関係素敵だなと思った。実際、あんなに素直になる父親がどれだけいるのか。。。
世の中にはクソみたいな事実がたくさんあって、これはまだ綺麗に描ける方なんだよ?って言われてる感じ。実際は親子の成長ストーリーなんだろうけど、タイラーはあのまま変われないかもな、、とそこだけが最後切なかった。
始・中・終に類似シーン持ってくる作品好き。そしてこの監督は色使いを脳に焼き付けさせるのだ。あの時執拗に見せられた色が、もしくはおそらく監督によって気にさせられた色が、また後から出てきて、それ以前のシーンを思い出させる。。カメラワークにしてもそう。
そして音楽も。
監督が「恋の惑星」のオマージュであると言ってるだけあって、ダイナ・ワシントンの曲は印象的に使われているし、タイラーとアレクシオスの水中のシーンで流れるフランクオーシャンの歌詞はなんだか伏線にも感じる。

物語は途中からガラッとかわる。
そして、エミリーはいつも全体像を見ていたんだなと気づく。エミリーはこの物語の希望だと感じた。ルーカスヘッジス演じたルークではなく、エミリーこそが本当の希望だ。
それにしてもルークのデートの誘い方が良すぎました。マジで。あれで誘われたいです。ルーカスヘッジスはまたしてもおいしい役でしたね😁

と、いうことで、もし寝不足で観たら酔いそうな画面と、精神状態が悪い時にもし「途中」まで観たら打ちのめされそうな内容でしたが素晴らしい作品でした。できるだけ途中でやめないで、絶対に135分観る事をオススメします。
おみ

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