このレビューはネタバレを含みます
普通の人の家族との距離感とか、愛の持ち方とかがよく分からないから、なんとなく理解しきれないかもなって思いながら見てた。けど、エミリーが「兄が憎くて仕方ない」って吐き出したときに、そういう"家族だから"みたいな曖昧で簡単な言葉に丸め込まないで、その中の感情に向き合ってくれる映画なんだと思った。そのあとでルークが、ずっと憎み続けていたであろう父を看病して、愛をもって接するシーンがあって、やっぱりその感じは自分には掴めない部分なんだけど、ちょっとだけ考えてみようという気持ちになれた。「憎しみは人を破綻させる。愛は全ての罪を覆す」「奴は怪物でもモンスターでもない」というのが主軸としてあって、それはとても素晴らしいことだけど、難しい。愛をもつのはそんな簡単じゃないよね