松田智弘

WAVES/ウェイブスの松田智弘のレビュー・感想・評価

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)
3.7
ポスターが淡い色で綺麗だなー。くらいの認識しかなかった中での鑑賞です。

良い意味で期待外れ。
ポスターを見て抱いたのは淡い幻想じゃないか!まんまとやられた。あのポスターの色使い、あの淡い色は残酷だけど、美しいそんな色に感じました。
人生は選択の連続。何を持ってして成功や失敗と言うかは置いておいて、成功と失敗を繰り返して、例えベストな選択ではなかったとしても続いていく。積み重ねていく。人生は映画のワンシーンでもなければ特定の部分だけを切り取ったものでもない。人生は生まれてから死ぬまで止まらない。何があっても、どうやっても時は経ちポスターのように複雑に色が混ざり合いその人色になっていく。
そんな風に感じました。
歯車が崩れるときは一瞬。直せる場合も直せない場合もある。それでも止まらないし、止まれない。進んでいくしかない、どうしても時は過ぎていくから止まることは出来ない。

この映画は何か答えを出そうとさせる映画でもないし、答えがあるわけでもないように思えました。
ただ、そういうことがある。
でも程度は違えど、共感できるとは言えなくても、どこか他人事には思えない不思議な映画でした。

すごく魅力的な映画です。
ありそうでなかった。
結末はない映画。
答えは出せない映画。

そんな風に感じました。。。
松田智弘

松田智弘