たいてぃー

WAVES/ウェイブスのたいてぃーのレビュー・感想・評価

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)
3.5
プレイリストムービーとのふれ込みで、お洒落な音楽が次々と流れる。その曲が画像とマッチしてる。だけど、曲の字幕が登場人物の心情まで表しているんで、ちょっとシラける。曲の字幕無しが理想だが、訳すのが困難だよね。
海のシーンが幻想的で美しい。主人公の兄タイラーとその恋人が日暮れの海で語らう。波は静かだが、重たく漂う。後半の妹エミリーのパートでも川や海へ飛び込むシーンが出てくる。勢いよく波が立つ。
エミリーのパートでは、恋人のルークもクローズアップされる。異なる家族の再生を描くことで、物語をボリュームアップしているってことか。でも、この辺りは冗長気味で、前半のキリキリする展開とは、異質過ぎる。これが狙いかもしれないが。
自動車内をパンするカメラワークやアスペクト比の変更も、ちょっとやり過ぎ感あり。プレイリストも含めて、新しいものへの挑戦の意欲は感じたが、これを受け入れるのは、慣れが必要。