マレーボネ

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONEのマレーボネのネタバレレビュー・内容・結末

4.7

このレビューはネタバレを含みます

MI:デッドレコニングpart.1、バチボコにおもしろかった~!

月並みだけど、映画はこうじゃないと!って感じ。
先が気になる脚本と、魅力的なキャラクターと、美しいロケーションと、目をみはるアクション。
どれをとっても高水準で、
「こ う い う の で い い ん だ よ ! ! !」
って心の中で叫びながら観てた。

特に脚本とキャラクターについては、今回初の2部作ということもあって、かなり骨太で気合入ってる印象。

大筋は言ってしまえばAIの反乱ってことなんだろうけど、"Entity"の具体的な設定と、世界の紛争やネットワークへの不安など、現実と地続きの危機感には説得力があって、強大な脅威だと認識できた。

新キャラは、敵味方ともすごく魅力的。
明確な成長枠のグレースや、共闘も敵対もできるIMFメンバー、最後まだ息があったあの人など、次作での活躍が楽しみすぎる。
(あの人、GOTGのマンティスだったね!見終わってから気づいた)

ガブリエルは憎たらしさとカッコよさのバランスが最高の悪役だった。はやく打ちのめされてひざまずく姿が見たい。

あとイルサは実は生きててEntityを欺くために死んだことにしてる、と予想。
序盤の砂漠戦のあと「君は死人のままでいろ」って言ってたのが長い意味での伏線になってる。絶対。そうであってくれ。

アクションは言わずもがな。
バイク崖ジャンプは予告編で何度も観てたのにほんと息を飲んだ。トム・クルーズ超人だよ。

カーチェイスシーン多くて絶頂。最近の映画ではどんどん少なくなってるからありがたい。

4DXSCXで観たんだけど、ほぼ全編揺れまくって超楽しかった笑

それと一番感心したのは、「デッドレコニング」のタイトル回収。

意味自体は映画の冒頭で説明されてはいるんだけど、エンディングでどこに沈んでいるかも分からない潜水艦が映し出されたとき、
「これ鍵穴分かったはいいけどどうやって探すんや!?」
「見つかってもこんなところどうやって行けばいいんや!?」
ってことで、「推測航法で、世界のどこに沈んだか分からない潜水艦を見つけ出すこと」こそ今回立ち向かわなければならない「不可能なミッション」ってピーンとくる演出なんだよね。

言葉で言及しないサイレントタイトル回収。
今回のミッションの核心にたどり着くまでが前編、っていう美しさ。
ほんとpart.2が待ち遠しい。

とはいえ、完璧とは言い切れない部分もあるにはある。

ややコミカルに寄りすぎてるし、どう切り抜けるか、っていう大事なところでそうはならんだろ……ってことが起きたり(パラシュート突撃とか)、翻訳がナッチ……ゴホッゴホッ
(今回ナッチ節多かった気がする……。「パワーを手に入れる」みたいな表現でお茶を濁す訳きらい)

ただ、それを差し引いても、同じ路線で前作と同等かそれ以上のクオリティを維持しつつ、毎回新しいことにチャレンジしてて、リスペクトしかない。

だいたい1、2が順調で3で変なことやって終わるシリーズが多い中で、4〜7作目がこんなにおもしろいシリーズってほかに存在しないよ。

ほんと世界一の映画シリーズだと思うし、それをリアルタイムで観れてることが幸せ。

最高でした。
マレーボネ

マレーボネ