ジャッキーケン

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONEのジャッキーケンのレビュー・感想・評価

4.1
フォールアウトの方が遥かにクオリティが高かった!

二部作の1作目系映画が蔓延る今年の映画
ワイスピから始まりMIに至るまでの中でMI作品こそ先行して公開されたスタントの裏側で度肝を抜いてきたしフォールアウトのマッカリーとのコンビも継続で本編も超期待してみたんだけど

いやぁ、グレースいらんなぁ…

これは新キャラがトムの魅力を削いでしまってるやつでグレースがある意味主人公みたいな要素もある。新人IMF発掘物語でグレースに振り回されてはトムも先輩的な感じで頑張る

これが求めてたものと違う
俺がみたかったのはフォールアウトに引き続きドン引きさせてくれる超絶スタント
ストーリーもMIシリーズの醍醐味であるどんでん返しに全振りしてもはやストーリー覚えてないけど勢いは半端ない!みたいな
そんで最後えぇー!?次が待ちきれねー!
みたいなのをそりゃ期待するわけよ

魅せられたのは新人候補に振り回されるトム

そりゃお互い手錠かけられた上でのカーチェイスとかバイクの崖スタントに始まり「アンチャーテッド2」のトレインスタントとかどっかのゲームでやってたスタントを地で行くトムのスタント根性は相変わらず伝わる

本作はそのアクションとドラマの配分が微妙で前作ではトムの俺様スタントとそのムチャに付き合わされるいつもの面々との掛け合いが見事だった

グレースが人間としての成長を描くのは良いけどそれデッドレコニングでやるべきじゃないだろって思ったしシンプルにキャラとして弱い

悪役として新境地を開拓した武闘派ポムクレメンティーフの格闘アクションとか惚れたし

前作に続いてのヴァネッサカービーも愛くるしい悪役だし

不二子ちゃんポジのレベッカファーガソンも良かったのに

グレースとトムの凸凹コンビは「ナイト&デイ」っぽさあるけどもMIシリーズにはいらない

そうなるとそれぞれのアクションが一つの作品に成り立つようなハイライトで埋め尽くされかつシリーズ最大のどんでん返しをイカしたドラマ面、元妻との再会に涙したフォールアウトがMIシリーズの最高到達点だったんだと再認識した