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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONEのpenのレビュー・感想・評価

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アクションありきの話運びの為か、作中のイーサン・ハントが終始困っている。しかし突破不可なハードルを超人的には乗り越えてしまう。フィジカル高めのコメディとして楽しむ自分がいた。とぼけた表情を見せる場面が今まで以上に多かった気がするのも、その一因だ。
バランスを取るかのようにシリアスな面持ちでチーム全員が話し合いをする場面があるが、今までの出来事はこういうことだったんですと整理する為だけの時間で、会話に面白さが無い(何回Entityと口にしただろう)。
それよりも言葉を交わさない視線のやり取りの方が、何倍も互いのキャラクターを語っていたと思う。

ストーリーライン上、極めて大事な瞬間があっさりと流され、クライマックスに向けたチャプターが始まるのを違和感と捉えるか、プロとしてあるべき姿として捉えるのかが分かれ目だ。後者と感じるにはあまりにもそこに至るまでの細かな描写に、エモーショナルな要素を加えてしまっている気がするが。
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