ゆかちん

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONEのゆかちんのレビュー・感想・評価

3.4
映画にハマり出したのはコロナ禍に入ってからなので、ついに映画館でミッション・インポッシブルを観れる!とワクワク。

トム・クルーズ、めっっっちゃ走ってた!
もはやネタw
背筋ピーンであんだけ走れるの凄い。
ガチアクションの数々で、大画面と音響映えする作品。
こういう絵が撮りたいし観せたいってのが詰まっていた。

あと、過去作の中では敵味方関係なく一番女性陣が活躍してた印象。

そして、過去作のセルフオマージュも結構あったように思った。

続編ありきだから掴みきれないモヤモヤ感はあったけど、その辺は仕方ないかな。
色々な人の思惑が交錯してたから、観た後はしばらく整理するのに頭使った。

映画館で、なるべく大きな画面やいい音響で見るべき作品だなと思う。
そして、予告編で既視感ばかりになることはなく、むしろ「え、予告編のあのシーンはこういうことやったん?笑」ていう驚きがあったので、そこらへんもうまく展開してるなぁて思った。最近は予告編で見せ過ぎて、本番がおさらいみたいになることもあるからね。


↓↓ネタバレしながら感想↓↓


<AI問題>
M:IでもAIを扱うとは。今まで人類を脅かす色んな脅威を阻止してきたけど、ここへきてAI。まあでも、現代起きるなら、こういう脅威は考えられるね。
ロシアのウクライナ侵攻でも情報戦や無人機ドローンとかが重要になっているのをみると。怖いな〜。
M:Iで各国はAIを操ろうとキーを探しているけど、むしろ操られてるのでは?という人間の愚かさね。
自律型AIの暴走という点について、「イーグルアイ」という映画を思い出した。

CGなどに頼り切らず、アクションは生身の人間たちの知恵と訓練の積み重ねで実現する、ある意味アナログにこだわるトム・クルーズの作品で考えたら、集大成としての敵としてなら、なるほど…という気もする。
奇しくも今、俳優や脚本家がAIを取り入れることに反対してストを起こしている最中。
AIに操られる危険性に対して、こんな作品が作れるんだぞって示している感じもした。


<アラビア砂漠>
●敵にバレないよう砂漠に横になる馬とイーサン。よしよしなだめられてる馬の目が可愛い。むっちゃいい子やな。
●砂嵐がゴーストプロトコルを思い出した。
●イルサかっちょいい!

<コミュニティの会議>
●アメリカの情報局のトップたちの今作のメインヴィラン?のAI「エンティティ」とは一体何なのかを情報交換していたシーン。
そこに出て会話してるトップたちを演じる役者に反応し過ぎて、話がなかなか入ってこないw
だって、トップガンマーヴェリックに出てたチャールズ・パーネル、デッドプール2でX-forceに入った一般人ピーター役のロブ・ディレイニー、BBCドラマSHERLOCKのマイクロフト役のマーク・ゲイティス。カメオレベルやのに知ってる顔盛りだくさん。勿体無いwあとの2人も私が見てないだけで有名ドラマとか出てる人やし。
●予告編で緑の煙が弾けるシーン、てっきり敵の策略シーンかと思ってたら、まさかのイーサンがキトリッジと話すための潜入行為だったとは!
●斜めの角度で会話を撮るの、無印M:Iのキトリッジとの会話とかもそんなんやったような。
●キトリッジがイーサンにどう逃げるのかね?と振り返ったとき、イーサンがキトリッジのマスクしてるの見た時のキトリッジの反応と、麻酔銃撃たれてやっぱりな〜と恨めしそうにイーサンを見て倒れるところは少し笑えたし、そこからオープニングに行くのが良かった。

<アブダビ空港>
●ルーサーの顔認証操るのめっちゃかっこいい!
●トムクルーズのスーツにサングラスはやっぱカッコいいけど、歳取ったなぁ。
●ベンジー好き好き!ベンジーも歳取ったなぁて思うけど、ラフとはいえジャケット姿でスラッとしてるのを見ると、かっこいいなぁってなる。核爆弾止めるための活躍、ハラハラ!
●監視カメラに映らない謎の男とイーサンの過去。てか、M:Iの最初の方とかで、イーサンてそんな刑を受けるかどうかでIMFに入ったようには思えんかったけど。一般人のお母さんと叔父さんもいたし。
●CIA?コミュニティ?の捜査官に追われながらの鍵を巡る攻防。手品みたいに鍵をピャッて出すの、無印M:Iでジャンレノに向かってやってたね。あれはフロッピーかなんかやった気がするけど。スリスラれのやりとり、鮮やかで面白かった。
●いきなり現れたグレースの立ち位置とかを把握するのに少し時間がかかる。いかにも裏稼業な女優さんじゃないからかな。泥棒という設定は、M:I2の彼女思い出すね。
●空港の上を走る。
・フォールアウトのビルの屋上走ってるの思い出した。
・空港の屋上に上がってくる瞬間のシーン、ローグネーションのOPで飛行機に乗るために丘みたいなところ上がってきたのと似てるような…とも。
・イーサンを追う捜査官の2人が「あいつどこに…」て呟く後ろというか上で、イーサンが左から右へ駆け抜けていくところは笑ってしもたw

<ローマ>
なんといってもカーチェイス!
●車やバイクの横にカメラつけてるのか、そこからの映像もあって、ちゃんと俳優の顔がわかるように映ってるのとか、ガチな感じがして凄かった。
特に、両ドアをバキッと無くしてその車で逃走するのとか、本人らがやってないとバレバレやもんな。そこまでハッキリ役者がやってますよって出すのゴイゴイスー。
しかも、手錠つけて、さらに立ち位置反対な感じでやるハンデ付きときた。
●ワイスピと同じ箇所でカーチェイス。同じ年に公開てのはちょいと残念な気も笑。既視感があるから。てか、ローマ破壊されすぎな。石畳とか大丈夫なんやろか。
●狂気なパリスの暴走車の迫力。バイク薙ぎ倒しまくり!車やバイクたち可哀想!
●黄色い車可愛い!クルクル回るの面白かった。それをみて「?」て顔してるパリスも良き。
●イーサンまさかのハンドルごと逃走。なかなかに情けなさも出ててよかった笑。そこにベンジーたち登場の安心感、かつ、イルサの首傾げる合図かわゆ!

<ヴェネツィア>
●今作の後ろで動いていることが会話でわかる。イルサがなぜ絡んだのか、空港での核爆弾の理由、イーサンが狙われる理由、そして、ガブリエルのこと。AIエンティティがイーサンを狙うのは、イーサンを脅威と計算したからてことでOK?ガブリエルが選ばれたのも、イーサンを排除するには適役だったからてことでOK?エンティティとの生存競争て感じやな。
●ヴェネツィアの風景最高!旅気分も味わえる。イルサとのヴェネツィア初めて、ていう会話がキュンだ。ハグだけなのもいいね。
●パーティ会場から走って出る!
沢山のろうそくの回廊の中を左から右に走っていくの綺麗だった。
●ヴェネツィアの細い路地を走り回る。
霧の中駆け回り、残酷な結末を予期させる不穏な雰囲気は、無印M:Iの最初のシーンみたい(走って駆けつけたら仲間の女性が死んでいた)。
●ホワイトウィドウ再び。彼女の立ち位置相変わらずグレー。そして、グレースを雇ったのは彼女と。そういえば弟もいたね。
●ガブリエルの不吉な予言。ところでパリスそのメイクは正解なのか?
●偽ベンジーの誘導で狭すぎる路地で2人相手に闘うイーサン。パリスは殺さず。
●イルサーーーー!涙。

<オリエント急行>
●ホワイトウィドウに化けるグレース。ヴァネッサ・カービーの演技が良かった!「ホワイトウィドウの首クイッとかのを意識して真似てるグレース」を演じてるのとか、倒れて起き上がってまた倒れる時の顔とかが笑。なかなかの変顔してた…美人だけど笑。話し方もグレースの発音、英国なまりを真似してたし。
●キトリッジがホワイトウィドウの交渉相手!キトリッジはなんなん?悪モン?て思ったけど、彼は最初のイーサンと話した時から変わらずエンティティを操るためのアメリカの立場。ただ、彼が同行していたコミュニティのお偉いさん、最初の会議ではIMFとかエンティティのこと全然知りませんみたいな態度取ってたけど、彼が裏工作しまくりやったてことでOK?彼はアメリカとか関係なく自分の帝国を作りたいって立場で。で、彼はガブリエルにキトリッジ殺せて言うてたよね?だからキトリッジはここまで黒では無いのかしら?グレースを任せてええんかなと少し心配に。
●ガブリエル憎らしい!てなった。パリスをいきなり殺そうとしたのビックリ。これもエンティティに吹き込まれたのかな。エンティティにまつわる全ての話を知ったことと、イーサンに命を救われたのに恩義を感じてるからガブリエルを裏切る可能性があるてことと。
●イーサンの崖からのバイクと共に飛び降りるアクション!!予告編とかメイキングで見てて、どこで出てくるんやろって思ってたらここで。
てか、予告編とかでは、イーサンがカッコよく進んでこうしてるのかと思ってたら、まさかのベンジーのワタワタ誘導ムチャブリの結果とはw笑ってもうたw
イーサンはむしろ困惑して、どうしようどうしようってなりながらエエイやるしかない!ってやってたってのに驚いた笑
さぞ緊迫感のあるアクションシーンやと思ってたから、バイクでベンジーとワチャワチャ会話しながら山登ったり、飛び出す決意するまでのプチパニックぶりとか、飛び出してからも「崖にぶつかったら即死だぞー」て言いながら飛んでるのとか、まさかコミカル要素入ってるとは思わんかったw
でも、飛び出すところはヒヤッてなって迫力があってよかっだー。大画面推奨。
●電車の上での格闘
無印M:Iのラスト思い出した。てか、トムクルーズ凄いて思うけど、電車の上で格闘したガブリエルもすごいね。この役者さんもトムクルーズと同い年くらいやろ?若く見える。
トムクルーズよりはスタントマン使ったりしてるかもやけど、ちゃんと顔映ってるとこあったし、やってるとこはやってるんやろしさ。
●イーサンを追いかける二人組、段々イーサンの意図を感じ始めている。次回作はパリスと共に味方になってくれ〜。
●グレースのピンチ!なところに飛び込んでくるイーサン。かっこいいのか笑うところなのか笑。
●電車落ちるー!
縦になって落ちる車両から駆け上がるシーンも大きなアクションシーン。でも、少し長いかなー。あと一つ車両なくても良かったかも笑。ただ、その車両ごとの困難さがあるのはよかった。厨房車両は火や水、ピアノ落ちてくる車両とか。イーサンがグレースを宥めて、グレースが顔を縦に振ったり横に振ったりしてるの、グレースの混乱具合が出てて良かった。
グレースを掴みながら自分も宙吊りのとこ、トムクルーズの顔が辛そうでむくんでなかなかの酷い顔になってたの、ああこれもリアルに吊るされてるのかなーてなって、むしろよかった。

<キャラクター>
●イーサンが穏やかに暮らせる日はこないのね涙。今作はIMF入るきっかけになった事件の決着てことか。そういう意味ではイーサン物語の集大成。トム・クルーズやっぱり顔には歳を感じるなと思うけど、それを誤魔化してないのはいいね。あと、それなのにあの動きするから見てると頭バグってしまうてのもいいw
●ベンジー好きだよベンジー!サイモン・ペッグ好きだわ。最初は内勤だっだけど現場エージェントになり、それでも最前線はそこまでだったのが、回を追うごとに最前線にも迷いなく出ていく。今回の爆弾に立ち向かうのとか、ヴェネツィアでイーサンを探しにいくのとか、成長がすごいなって思えた。絶対死なないでほしい。
●ルーサーの安心感。あの顔認証技術もやけど、エンティティについてしっかり把握して整理してるのとか。隠れて調べるていうてたけど、次回作の活躍にも期待。一作目から出てるの凄いね。
●イルサー!涙。前作でヒロインの正式な交代を見たとこやのに辛すぎる。イルサの格闘技綺麗で好きやってんけどな。肝が座ってて頼もしいし。イーサンと対等なヒロインて感じが良かったのに。。。ただ、彼女を退場させるなら、何が一番世界にとってイーサンにとっていいのか先を見越した上で正々堂々と闘って亡くなるというのは相応しい気もした。でもなーでもなーー。レベッカ・ファーガソンもDUNEとか忙しいからかなー。
● MCUペギー・カーター役や英国作品で私にはお馴染みのヘイリー・アトウェルがグレース役で登場。まさかのこの大作ヒロイン役とは。しかも、彼女の過去にあまり無いような裏稼業で生きてきた泥棒役。なかなかしっくりこなかった笑。でも、演技は良かったなぁ。ローマのカーチェイスでの必死顔とか、電車の中とか。殺されそうなところにイーサンが突っ込んできて、駆け寄ってほんまは泣きたいのにグッと堪えたとことか、パニックなってるの伝わる表情とか。グレースがイーサンを騙していくのにイライラしたという感想も見たけど、まあそれもわかるけど、イーサンとかこういう政府絡みの陰謀のこと全然知らん人からしたらこうなりそうな気はしないでもない。
●パリス役のポム・クレメンティエフ。私からしたらMCUのマンティス!あの天真爛漫で純粋無垢なマンティスとは正反対。他の作品でもヴィラン役やってたけど、今回も。マーシャルアーツやってたから、マンティスもかっこよかったけどパリスもかっこよかった!フランス語しか話さないし、セリフほとんどないのが残念。ミステリアスにしたかったのかな。まだ生きてるぽいから次回作の活躍を期待したい。
●イーサンを追いかける二人組、ジャスパーはワイスピのブライアンの元同僚の役やってた人やんwあと、トップガンマーヴェリックで出てきた新人めの人がドガ役。なかなか捕まえられない面白さ。イーサン追いかけるけど、少しずつ心というか何か信頼を通わせる良い立ち位置。次回作は協力してほしいよね。最後IMFに入りそう。特にドガ。
●キトリッジ、まさかの一作目からの復活!あの時もグレーだったけど、今回もそんな感じなのだろうか。悪モンとまで言い切れないけど、信用できない感じもする。
●ガブリエル役のイーサイ・モラレス、そんなに見た事ないかも。ドラマとかの活躍なのかな。そういう人をメインヴィランに充てるのいいね。大物感はそこまでかもやけど。てか、よくトムクルーズについていってると思うわ笑。彼はどうなるのかなー。

IMFに入るのに選択って言うてたけど、初期作品見てるとそこまでなのかな?てふと思ってしまった。ベンジーとか。

冒頭の潜水艦の人たちとかの緊迫感のある演技も良かったな。

そういえば、最初デッドレコニングでトムクルーズは終わりていう触れ込みだった気がするけど、こないだハリソンフォードと会って80歳までやるて言うてたな笑。どうなることやら。

映画館で見て良かった!
次回作どうなるのかな、楽しみ!
ゆかちん

ゆかちん