YAEPIN

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONEのYAEPINのレビュー・感想・評価

3.9
超絶アクション×おバカ設定の映画。M:Iシリーズってこんなにアホだったっけ…?🤣

2023年になってもカセットテープや変装マスクのお家芸を続けていたり、AIの侵略を恐れてデータをワープロで手打ちしてたり(普通に印刷すればいいだけでは?)、何より物語の根幹を担う鍵がトイザらスのヒーローコーナーで売っていそうなデザインだったりと、笑ってしまう演出が多かった。

ただそれらも、息を飲む間もなく矢継ぎ早に繰り出されるアクションや、トムのおちゃめな眼差しを前にすればどうでもよくなってしまう。人類皆イチコロだ。

トム・クルーズは、マッチョなたくましさと仔犬のような可愛らしさが共存する奇跡のような存在であり、『トップガン』や『ミッション・インポッシブル』1作目ではそれがフルパワーで発揮されていた。
そして、そこから30年経った今、再びトム・クルーズ・フィーバーが巻き起こっている。
しかもいい意味で、決して成熟せず「あの頃」のまま、フィーバーしているのである。
トムは永遠にふんぞり返った長官にはならず、現場で誰よりも第一線で活躍するプレーヤーのままなのだ。

『トップガン』最新作のレビューでも書いたが、それはやはり驚異的で、彼の魅力が年齢も観客の世代も超越していることを示している。
いつまでも現場にしがみついていることで、若い世代の共感も得やすいのかもしれない。

アクションには終始ヒヤヒヤし、手に汗握るばかりだったが、なんだかんだ予告でも使われている、鍵を手品のようにサッと手から出すシーンが1番かっこよかった。
それを見つめるニューヒロインもとても可愛らしい。
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