CIVIL

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONEのCIVILのネタバレレビュー・内容・結末

4.7

このレビューはネタバレを含みます

初鑑賞時に意図せず座席がE-11だったの嬉しい、そして劇中でもB-E-11のセリフあったのがまた嬉しい
そしてパリスに夢みるオタクが爆誕しました
なんだかんだで一番好きな映画シリーズを聞かれたらミッションインポッシブルと答えるくらいには好きなシリーズなので、本っ当に楽しみにしていました

以下、長いレビュー

○ストーリーについて
まず、163分という長い上映時間なのにテンポ良く観れるのがすごい
撮りたいアクションを決めてから、それに合うストーリーを考えるというとんでもない撮影方法をしていたらしいけど、その中であの鍵の存在が上手く機能していた
ストーリーの細かいところまで理解しようとすると結構複雑で、いまだにその解釈で良いのかな?と思っているところもあるのだけど、とりあえずはあの鍵を手に入れることが大事なんだ、ということが明確に示されているおかげで細かい部分が分からずとも集中できるっていう構図が良かったなと

○アクションについて
言わずもがな最高峰の出来でしょう、フォールアウトを観た時には「すごいアクションなのはもちろんわかるが見た目のインパクトはやっぱりローグネイションの飛行機が勝るかな」と感じてたけど、それに劣らないインパクト…メイキングを何度も見ているからこその凄さというのもこの作品だからこそなのでは…?
イーサンが「全然下り坂にならないんだけど!」って言ってるの、観客全員はこの後どうなるか知ってるからめちゃくちゃ面白かった、でも明らかにデカい山が目の前あるのにベンジーに「そのまま直進!」って言われて素直に「I copy!」って言っちゃうイーサンにも責任はあると思うよ
崖からどうやって降りよう…って考えてるところで後ろにちょうど良い感じの崖が映るショットも面白かった
その他、ローマのカーチェイスや列車の屋根上での戦闘など、CGでは撮れないアングルや緊迫感、それに風速を感じれるのがリアルだよなあと思いながら観てました

○イルサについて
なんとなく嫌な予感はしていた、納得…は正直していないけどストーリー上理解はしているかな
思い返せばローグネイションとフォールアウトはセットになっていて、ソロモン・レーンとの決着をつけたあの2作でイルサの描くべき物語は終わっていたのだなと(ついでに付け足すとたぶんイーサンとジュリアの物語もフォールアウトで描ききったということでしょう)、その点でいえばデッドレコニング2部作は今度はグレースの物語になるということなのでしょう
過去作でもリンジーやハンリー長官など、イーサンは近しい人を失っているわけだし…逆を言えばそれも一つのテーマになっていて、Part.2ではきっとイーサンはもう誰も失わずに世界を救うよ
ただそれにしてもイルサ・ファウストというキャラクターの死というのは喪失感が大きい、それほど素晴らしいキャラだった、今までいなかったイーサン・ハントの分身とも言える存在だったので…
冒頭で死を偽装するという手段が出てきたのでもしかして…という思いもあるが、明らかに事切れた描写だったからな…
正直言ってグレースにはまだイルサほどの魅力を感じていないが、Part.2での逆転に期待してます

○続投キャラについて(ここは簡潔に)
ルーサーとベンジーはそれぞれイーサンの相棒と友達、ルーサーの存在の安心感とベンジーへの期待感はいつだって変わらない
アラナとゾラは今作で一気に掘り下げられた印象(特にゾラ)
本当に久しぶりなキトリッジの敵とも味方とも取れないような存在感は1作目から引き続きでした

○新キャラについて
パリス、本当に刺さる、ダメ…
マジでパリスで映画一本撮れますよね?ベニスでイーサンに生かされた時の表情でバックグラウンドの濃さを確信した
寡黙なアサシンと思わせておいてローマでめちゃくちゃ感情豊かな面もあったからここで退場なんて許せないですよ!ぜひIMF入りしてください
ブリッグスとドガ、出てきて早々にこのコンビ好きだ!ってなったし、イーサンに対して何かしら複雑な事情がありそうなブリッグス推せる
ガブリエル、強敵なのは間違いないが、悪役としての魅力だとレーンに軍配が上がるかな

○イーサン・ハントについて
レビューを書く中で思い返しているとイーサンについて印象的だったのは冒頭とラスト
冒頭の合言葉が"We live and die in the shadows, for those we hold close, and for those we never meet."で、ラストのキトリッジのモノローグが“The world doesn't know it, but they're counting on you. Good luck, Ethan.”
どちらも同じような意味に取れるなって思った
スパイであるイーサンは「見知らぬ人々のために」命をかけてミッションをこなし、「世界は知らずのうちにイーサンを頼りにしている」、改めて主人公であるイーサン・ハントのカッコよさをセリフで気付かされた

○「選択」について
“Your mission, should you choose to accept it…”
代表的なセリフだけど今作は特に「選択」の物語かなって思った
グレースは最後に「選択」をしてIMF入りをキトリッジに伝えたし、イーサン/ルーサー/ベンジーもどうやらIMF入りを「選択」したらしい
そしてイルサ、たぶん彼女はレーンを捕えた後、(ローグネイションで言っていたように)全てを手放してスパイの世界から消えることもできたはず、でもイルサはイーサンの分身とも言えるキャラなわけで、「世界を救い続ける選択肢を選んだ」んだよなぁと、それがどんな結末になろうとも
イルサに対しての自分の解釈はコレなので、イルサに後悔はなかったと思いたい

○まとめ
これだけ長いレビューを書いても好きなところはまだまだあるし、今後の展開の予想(願望)なんかも考えてるけど、作品のレビューとは直接は関係ない気もするので別なところでオタクの叫びとして出します

ジャンル:トム・クルーズというのを成立させてしまうトムの凄さ、映画業界も含め時代が変わりゆく中、本当にトムこそが「最後のムービースター」なのかもしれないなと個人的には思ってます

とにかく今はPart.2を全力で楽しみにしてる!トムの来日も待ってるよ〜〜!
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