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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONEのkentarismのレビュー・感想・評価

3.1
マッカリーとのコンビ作では一番低い評価を与えたい。大好きなシリーズ、大好きなトム主演作なのに残念。

・撮影が過去2作に比べてもヘボい。大抜擢だったんだろうけどM:Iのラスト2作をキャリア浅めな撮影監督に任せたのは惜しい。

・イタリア車塗れのカーチェイスはとにかく画がつまらない。フロントに設置したカメラの画を多用してるのも退屈。映画というより安いドキュメント風な仕上がり。ローグネイションのカー&バイクチェイスと少し画に被る要素もあったが、とにかく素晴らしかったあちらに対しこちらは…編集者は同じなのに…

・パーティーや官僚の会話シーンが酷い。位置関係の掴みにくさ、寄りの多さ、無駄な動き…AIを軸に複数陣営のキャラクター達が用途の分からない鍵について話すというフワフワした状況下で画が理解を助けないのは映画として致命的では。

・1作目のデ・パルマをオマージュしてるのかダッチアングル多用してるが…キトリッジの存在も含めて空虚な過去作要素。

・列車の屋根上アクション。アクション映画の定番。今年はインディにもあったし、もういいよ感は正直あった。案の定アクションにひねりを感じない。

・スる/スられる繰り返しでヒロインに腹が立ってくる。

・ラストの見せ場である連続車両落下。ここはアクションの連続である本作をうまく表現してるし、縦方向のアクションを入れたのも良かったが不完全燃焼。ゴーストプロトコルの監督でアニメ畑出身のブラッド・バードは縦方向の動きの演出が上手かったので、比較すると劣る。
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