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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONEのheroheroのレビュー・感想・評価

4.3
面白い。
2時間43分があっという間だ。 
主人公ハントのピンチに次ぐピンチを、これでもかと立て続けに見せつけて来て、よくまあここまでアイデアを捻り出せるものだなあと感心してしまった。
個人的にはこのシリーズで本作が一番面白く感じた。
続編も早く観たい。 
ただ、本作は吹き替えで観るべきだと思う。
理由は戸田奈津子の翻訳にある。
吹き替えでは、最大の敵の固有名詞である「エンティティ」という言葉が何度も何度も会話の中に出て来て、否が応でも敵のイメージが強調されていくのだが、字幕だと「エンティティ」という文字は最初だけ。この時、小さな文字で「それ」とルビがふられている。しかし、そのシーンの会話における2度目は「それ」と訳され、小さな文字で「エンティティ」とルビがふられているものの、その後は「それ」で通され、「エンティティ」の文字はずっと出てこない。
「entity」は実在物や存在物と訳されるが、吹き替えで「エンティティ」としたのは正解だと思う。
字幕だとカタカナで6文字もスペースをとりたくないのかもしれないが、「それ」という表示だけで済ましてしまって、果たして良いのだろうか。せめて文字数の少なくて済む何かの単語を当てはめても良かったのではないか。「それ」では余りにもイメージが漠然としている。
ボクには「エンティティ」という言葉は本作の面白さに大きな影響を与えていると思うのだが。
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