Jimmy

魂を投げろのJimmyのレビュー・感想・評価

魂を投げろ(1935年製作の映画)
3.0
原節子が映画出演3本目の15歳なったばかりのサイレント映画。
様々な原節子の姿を見ることができるが、セーラー服、(なんと)水着、浴衣姿(和装)。

ピッチャーをしている学生2人が居るが、伊沢なる少年は父親の「野球などは、舶来の遊戯だからダメ!」ということから野球ができなくなる。
残った早崎君は唯一のピッチャーとして野球部に残るが、倒れてしまう。ピッチャー不在となった野球部員は伊沢君の頑固親父に「伊沢君に投げさせて欲しい」と懇願するが、却下される。この時、太った学生が頑固親父の日本刀で遊んで叱られる場面は可笑しい。

サイレント映画なので会話は随時、字幕で映されるが、海辺で野球の練習をしている伊沢君に早坂君の妹(原節子)が「疲れたでせう」という字幕は時代を感じる。

サイレント映画は、俳優の体現で物語進行するので映像の力を感じる。
なかなか面白い映画だった。(完全版が現存しないのは残念。)
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