◎
骨太の法廷映画。
ちょっとだけネタバレになるけど
ワルサーP38ときくと私なんかは某アニメキャラ(第1シーズンリアルタイムからのファン、もっといえばもとネタのMルブランの原作本からのファン)の影がチラチラして(子供の頃の刷り込みは怖いもんだね)そのイメージ先行(好きなヒーローの愛用品だから好意的)なのだけど、この映画をみて背筋がゾッとした。
ナチス・ドイツの制式拳銃だったんですね。
その時代の記憶もおそらく現地ドイツでも薄れつつあるのかも、とおもいながら、だからこそこうして思い出させ(あるいは知らない人に知らせ)る作品を作ること、見る環境にあることの重さを痛切に感じた。
(「制式」すら知らなくて「正式」の間違い?と思ったけど「制式」が正しいんですね。「きまり」の意)
⭐️コリーニ事件 再び
再見。初めて見たときにはまさか今みたいな状況(2022.4)になるなんて想像もしてなくて、今改めてこの映画を見ると、今現在映画で描かれていたことと同じことが起きているんだという絶望感と、どうすればいいんだろうという焦燥感でいたたまれない。だからこそこういう映画は作られるのだろうし見られるのだろう。この先を考えるために。