ぬーたん

コリーニ事件のぬーたんのレビュー・感想・評価

コリーニ事件(2019年製作の映画)
3.7
ジャケ見て法廷物かなという程度の全く予備知識なしで観たから、途中からの展開には驚いた。ドイツ映画でキャストは知らない顔ばかり。それがまたドキュメンタリー風に見えて良かったのかも。
出だしから面白い。謎だらけだが何となくもしかしてとは予想が付いてしまったのはこの手の映画が最近多いからかな。それでも展開が上手く驚いたし納得したし、止められない止まらないかっぱえびせんと引き込まれた123分だった。
新人弁護士にエリアス・ムバレク。トルコ人という設定だが、本人はチュニジアとオーストリア人の両親のもとに生まれた。顔が濃くてキリリとしてる。正義感強い役にはピッタリ。
被害者の孫にアレクサンドラ・マリア・ララ。ララって良い名前だな~ララランドみたいで♫『ヒトラー最期の12日間』では好演。背がすらりと高くはっきりした顔の美人。
最初から設定でえ?となる。被害者と遺族と親族ではなくても知り合いなら弁護は出来ないのでは?被告人に不利が生じかねないし。そういうところドイツは割といい加減なのか?被害者と被告人それぞれの過去や身辺調査もまるでなくいきなりの裁判もあり得ない気がするが。とどこか引っかかる部分があって入り込めずにいた。それがやっぱり徐々に分かって来てからの衝撃や感情移入がようやく追いついて来て追い越す、みたいな。それが出来たのは被告人役のフランク・ネロの演技の凄さだろう。現在79歳だが、渋い!黙して語らずの表情すら威厳がある。私生活の妻はヴァネッサ・レッドレイヴ。彼女の前夫との子供の1人はナターシャでリーアム・ニーソンの妻で45歳で亡くなった。
素晴らしかった、と言いたいが、やっぱり引っかかる部分があったことがマイナス。前述の他にも孫の家族(被害者の子供家族)の出来事などは必要だったか?被害者はどういう人生を生きて来たのか?など描き足りないことも多かった。また残忍な描写などがマイナス。
ラストは泣けた。やっぱり泣けるよ。
予備知識なしで観るのがお勧め!

※おやつは親戚から送って来た、SHOZOの紫いもと白ごまのクッキー。美味しかった。ストロベリーティーと。
※夕飯は市場で買った甘えびと帆立の刺身。チキンガーリックソテー。付け合わせはほうれん草とコーンのバター炒め。甘エビの頭で味噌汁。
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