みーちゃん

コリーニ事件のみーちゃんのレビュー・感想・評価

コリーニ事件(2019年製作の映画)
4.5
良かった。真夜中に見始めたから、途中で寝てしまうかもと思ったら、一瞬も目が離せず、二回観てしまった(二回目の方が泣いた)。

ロジカルとエモーショナル、個人と社会、時代と普遍性、過ちと贖罪などのバランスが秀逸で、それぞれを成り立たせる、粒度の違う要素たちの描き方も素晴らしかった。

法廷のシーンでは、父親がハンス・マイヤーの通訳だったクラウディオ・ルケージの登場が、ストーリー上の大きな転機になるだけでなく、彼の佇まいや、コリーニとは別の形で背負ってきたもの、そして、証人としてこの場に存在することの意味に、胸を打たれた。

人生の大ベテランであるコリーニと新米弁護士という組み合わせも面白く(フランコ・ネロ=ジャンゴ!素敵!)、時代や世代を超えた互いへのリスペクトを感じたのも気持ち良い。

※メモ:シアタールームpopIn Aladdin