良かった。真夜中に見始めたから、途中で寝てしまうかもと思ったら、一瞬も目が離せず、二回観てしまった(二回目の方が泣いた)。
ロジカルとエモーショナル、個人と社会、時代と普遍性、過ちと贖罪などのバランスが秀逸で、それぞれを成り立たせる、粒度の違う要素たちの描き方も素晴らしかった。
法廷のシーンでは、父親がハンス・マイヤーの通訳だったクラウディオ・ルケージの登場が、ストーリー上の大きな転機になるだけでなく、彼の佇まいや、コリーニとは別の形で背負ってきたもの、そして、証人としてこの場に存在することの意味に、胸を打たれた。
人生の大ベテランであるコリーニと新米弁護士という組み合わせも面白く(フランコ・ネロ=ジャンゴ!素敵!)、時代や世代を超えた互いへのリスペクトを感じたのも気持ち良い。
※メモ:シアタールームpopIn Aladdin