Mrsフロイ

コリーニ事件のMrsフロイのネタバレレビュー・内容・結末

コリーニ事件(2019年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ユダヤ人の出て来ないナチス・ドイツ戦争犯罪と法の闇を描く秀逸なストーリー。
原作は現役刑事弁護士の小説。
主人公がトルコ系移民の新米弁護士なので裁判の仕組みや法における「謀殺と故殺」の違い等、素人には分かり難い事象も理解出来る。この主人公への共感が、最後に被告コリーニの想いへの共感に繋がる。

事件の被告人コリーニはイタリア人で、幼い時にイタリアでナチス・ドイツの戦時の蛮行により父を失った。
ここで私が理解出来なかったのは、日独伊三国軍事同盟によりイタリアは同盟国であった筈なのに何故ドイツはイタリアを攻撃したのか。
視聴後皆様のレビューやネットの情報で、日本、ドイツに先駆けて降伏したイタリアにはかっての同盟国ドイツに対する抵抗勢力があったという事が、この作品の背景にも通じる事が分かった。

フランコ・ネロ演じる被告人コリーニ、殺される元ナチスの実業家、みーんな爺様である。同じ様に見える爺様の中に教科書では分からない歴史の真実が隠されている。
そういえばヒトラーも日本の芸術に関心が深く、日産の創始者鮎川財閥のご自宅に置物を贈呈していたっけ…

たまには爺様の話を聞くのもいいかもね🤗
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