悪魔の毒々クチビル

エスケープ・ルーム2:決勝戦の悪魔の毒々クチビルのレビュー・感想・評価

3.5
経験者というか賢者

デスゲームをクリアした生き残り達が再び集められて強制参加させられるお話。


前作の感想書き忘れていたんだけど、まぁ分かりやすい、そして描写的な意味で見易いサクッと観られる作品でしたよ。
続編となるこちらも最近U-NEXTで配信が開始されていましたが、ソフトでのレンタルはまだなのかな?

デスゲーム系でありながら徹底したNOゴアな作風は今作でも健在で、そこは相変わらず物足りないですね。
しかし今回の参加者は全員過去にゲームを生き抜いてきた面子なだけあって、各ゲームの難易度は上がっている筈なのに謎の解明がむっちゃ早い。
「これがヒントか!ならこう言うことか!」「これは違う…あ、さっきの○○のことか!」みたいに、仕掛けに翻弄されたかと思えばすぐ解決策も見出だすので推理を飛び越えて解説に近くなっています。
「名探偵コナン」もこのペースで展開してくれれば、あと数巻で終われんじゃね?ってくらいスムーズでした。今何巻まで出ているかも知らんけど。

ついでにこう言うジャンルで有りがちな仲間割れや裏切りも特に無いので、目に見えてクズなキャラが参加者側にいないのも逆に珍しいですね。皆良い人。
そして前回同様、描写のマイルドさも相まってか死んでいく登場人物達がイマイチ残らない。
「痛覚がない」みたいな特異な設定を持つあの人も、そんなに個性を活かした活躍をしていなかったし各々のバックグラウンドもそこそこに語られるだけでしたしね。
ゾーイも何か頼れるのかそうでないのか、微妙なのは前回と変わらず。

個人的に好きなローガン・ミラーが前作に引き続き、ビビりながらも頑張っていた所が観られて取り敢えず満足でしたが。
このシリーズでデスゲームに参加し、「ゾンビワールドへようこそ」でゾンビと戦い「プラス1」ではもう一人の自分と殺し合い、「パラサイト」では孤島で悪霊的なモノに出会い「サモン・ザ・ダークネス」でサタニストに襲われたりと、順調にSF/ホラーでお馴染みのプロットの数々に放り込まれていく彼を今後も応援していきたいと思います。
そう言えばアニメ「アルティメット・スパイダーマン」でもノヴァの声をやっていたのは最近知ったので、結構びっくりでした。全シーズン観たのに気が付かなかった。

終盤はちょっとしたツイストもありましたし、テンポも良いので割と楽しめました。
まだ続編制作出来そうではあるので、ローガン・ミラー君にはまた頑張って貰いたいですな。