政界やマフィアたちを操り、ドナルド・トランプも影響されたという男のドキュメンタリー。録画を確認するくらいで再生したら、ロイ氏のあまりにコッテコテな悪役面につられて最後までみちゃった。
赤狩りの中で頭角を現すが同性愛者の恋人にのぼせすぎて失脚、その後はニューヨークでマフィアの顧問弁護士として富や権力をほしいままにしていく。
制作側は「ロイ・コーンが発明しトランプに受け継がれたメディア・大衆の操作術」を問題にしたいんだろうけど、そもそもアメリカがこの手のサイコで利己的な人物をのさばらせやすいのだと思う。
メディアが操作されちゃうのも金がすべての世界で、大資本がテレビなどを独占していった歴史のためだし。ロイは共産主義を踏み台にしたけど、じゃあ共産主義が完全に真っ白な被害者だったのかというとそれも違う。ソ連やその同盟国が自由がなくて経済的にダメダメだったのも事実なわけです。夢見がちで世間知らずなインテリ層がロイを止められなかった責任もあると思う。
お金があっても家庭環境がアレだとこういう人物が育つのかな~お母さんも「ブロンクスいち器量が悪い」と言われてたのはかわいそうだが…写真で見ると美人じゃないがまあ普通って感じ。ユダヤ教のお祭り(ペサパ)の途中お手伝いさんが死んじゃって、その死体をテーブルに隠してお祭りを続けさせたというからまあまあ異常である。
血も涙もない悪党なのに自宅にはカエルの置物・ぬいぐるみがたくさんあって笑ってしまった。こういうと怒られるかもしらんけど「オシャレなゲイ」の典型だよな。寝室のドアにはミッキーマウスのネームプレート!