MIKE

大奥のMIKEのネタバレレビュー・内容・結末

大奥(2006年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

[永久保存版5、好き4、楽しめた3]

江戸時代、徳川家七代目将軍の母である月光院(六代目将軍の第二夫人)と、六代目将軍の本妻である天英院の、大奥全体を揺るがす派閥争いの物語。

この争いは生島江島事件といい、月光院派の優れた人物の江島が、歌舞伎役者の生島と密通したとして、罪に問われてしまう事件である。
歴史に基づいた確かな話ではないが、その事件は天英院派が仕組んだ話であるとしている物語が多い。

よしながふみ先生の漫画「大奥」を先に読んでおり、男女逆転世界の話をメインに捉えていたので、自分の頭の中の設定を本来の世界に戻すことが大変だったが、これはこれで動きのあるもので当時の世界を見ることができて面白かった。(もちろん歴史通りではないだろうが)

これは、全編見ないと深く世界に入っていけない。
徳川家はずーっと続いてるんだから、天英院さんにも天英院さんのドラマがあって、逆転大奥の中では真鍋越前守にもドラマがあって、それが続いてきた中での一部の話だから、ずーっと見ていると感情移入はもっと深いものになったかな。
それでも仲間由紀恵や、西島秀俊の演技は良かったし、2人の悲恋の話と思ってみるとほろりと泣けた。

史実ではわからんけど、江島は本当に人柄も優れた人物で、月光院と越前守のことも売らなかったし、遠くに飛ばされたのちも関わった人達はみんなその優れた人柄に好感を持ったと言われている。
そんなことを思いながら観てたら最後にいくに連れて涙が出てしまっていた。

逆転大奥の方がもっとドラマチックというか、引き込まれるストーリーで良かったかなぁ。
でもこちらの大奥も全編見てみたいと思った。
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