かじドゥンドゥン

大奥のかじドゥンドゥンのレビュー・感想・評価

大奥(2006年製作の映画)
2.8
幼い家継が7代目徳川将軍を継ぐと、先代正室を差し置いて家継を生んだ生母・月光院の地位は高まりはするものの、女社会である大奥での妬みと反発は凄まじく、孤立と孤独の日々を余儀なくされる。

唯一の救いは、家継の側近として政務の実際を取り仕切っている有力者・越前守で、彼はいつしか月光院と男女の仲になっていた。そのことに目敏く感づいた、先代正室ら反・月光院派は、月光院のそばにつき彼女を守り続ける大奥総取締・絵島から攻め落とす算段で、彼女に色気ある歌舞伎役者を近付け、男女の仲を結ばせ、その不通を糾弾する。

月光院と越前守との仲を暴露すれば罪を許すと駆引きを持ち出された絵島ではあったが、主人への忠義を貫く。幼い家継による鶴の一声で、彼女は死罪を免れるものの、計略を越えて本気で絵島を愛した男は拷問でも最後まで口を割らず、河原で磔の刑に処された。