猫道

花と雨の猫道のレビュー・感想・評価

花と雨(2019年製作の映画)
3.4
SEEDAのアルバム【花と雨】を元にした自伝的映画。映画の中でプロップスを得る前のSEEDAの暮らしは、姉以外に希望がない。姉は彼が日英両方で感じた疎外感を共有できる唯一の存在として描かれる。名曲【花と雨】に亡くなった姉に対する尋常ならざる愛情が込められている理由がわかった気がした。

劇中に友人(I-DeAやBESらしき人物)も登場するが、とにかく大部分が主人公が理解されずにもがく暗いトーンの映画だった。すると余計に姉の存在が際立つ。姉の死。これが彼の欠損(後悔)なのだと思った。なぜか人の欠損に惹かれる。
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