たけのこ

花と雨のたけのこのレビュー・感想・評価

花と雨(2019年製作の映画)
4.0
面白かった!
ラッパーのSEEDAの曲「花と雨」をモチーフにして作られた映画。ラップで成り上がることを夢見る少年。麻薬の売買で金を稼ぎ、なかなかうまくいかないながら言葉をつづる。

主役の少年がラップはともかく、なかなかいい顔をしていて、骨のありそうでありながら、どこかかわいげもある。若くて、成熟しきっていない主人公をよく表していたように思います。曲がモチーフにある映画っていうなかではかなりよくできた快作じゃないでしょうか。

ちなみに、わたしがこの映画を見たのは『スーパースターを唄って。』というマンガの仮タイトルが「花と雨」だったという逸話を聞いたせいです。そしてマンガを読んで、この映画を見ると、なるほど確かにと思うところはあります。
境遇とか、姉を亡くすところは完全にこの辺りから来ていますし、もちろんラッパーとして成り上がるのも同じ。――かといって、けして似てはないないのですけれど、同じ精神で作られているというか。どちらも素敵ですので、この映画を良かったと思った人は、ぜひとも『スーパースターを唄って。』も読んでいただきたいです。