真っ黒こげ太郎

ガンズ・アキンボの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

ガンズ・アキンボ(2019年製作の映画)
3.8
クソリプばっかやってっと!!!

その内殺し合いに参加させられちゃうよん!!!

…あれ、みみがいたい…。




ネットの掲示板を荒らしまわる事が生きがいの駄目男、ハリー…ではなくマイルズ。
ある日、彼は「スキズム」なる殺し合い生中継サイトを荒らしまわるが、運営にマークされ、家にスキズムの経営者が殴りこんでくる!!!
そのままフルボッコにされ、最終的に気絶させられる。

目が覚めると、マイルズの腕に二丁拳銃が固定されていた!!!
マイルズはスキズムに有無を言わさず参加させられ、最強の女殺し屋であるニックスとの戦いを強いられてしまう!!!
銃が腕に固定されてるせいで不便だわ、ニックスに襲撃されるわ、銃所持で警官に追われるわ、彼女を人質に取られるわで大ピンチなマイルズ。
どうする!?マイルズ!!!!




クソリプやネット荒しばっかやってるボンクラ男が、デスゲームサイトを荒らした事からデスゲームに巻き込まれてしまう、ガンアクション・コメディ。
「ハリー・ポッター」シリーズ以降、ヘンテコな役ばかりやってるダニエル・ラドクリフ氏が今度は手に拳銃が引っ付いた男を演じる!w
共演は近年数々のスプラッター系映画に出演している私的注目女優、サマラ・ウィーヴィングさん。
そして監督は「メタルを聞くと救われる」等の名言を残した「デビルズ・メタル」のジェイソン・レイ・ホーデンさん。

正直他のアクション映画を差し置いて、ゴールデン枠でジブリ映画と共に某番組でしつこく放送される所為で「ハリー・ポッター」シリーズに関してはあまりいい印象は持ってない。
が、気が付けばラドクリフ氏はヘンテコな役を沢山演じ、アレクサンドル・アジャさんやグレッグ・マクリーンさんといったスプラッター系の監督さんと沢山手を組んでいました。

ハリポタに関しては正直アレだけどさ、こういう「判ってる」監督と組むとは中々見る目がありますね。
これからもこういう監督と組んで欲しい物ですな。w
お次はイーライ・ロスさんやジョー・ベゴスさん辺りと組んで欲しいですね。
(アジャさんやマクリーンさんとまたタッグを組むなら尚よい。w)



さて、今回はラドクリフさんがスッゴイ格好になってる画像(2丁拳銃にガウンにパンツ姿)で話題になっていたりした本作。
しかも監督が「デビルズ・メタル」の人と聞いたらこりゃ見るしかない!!!
「でも流石に近所ではやらないだろうなぁ…。」と思ってたら、何と近所の劇場でコッソリ公開されてるじゃないの!!!
という訳で、公開終了が迫る中で大至急見に行ってまいりました。



…思ったより「普通」だった!!!

でもサマラ・ウィーヴィングさんが最高だった!!!www


お話は上記の通りで、最終的に恋人を救うためにアレコレやって敵陣でドンパチするという、分かりやすいお話になってます。
ですが、今作はガチンコなアクションではありません。”ヌルい”タイプのアクションコメディだったりします。

まずヘタレ顔で明らかにドンパチアクションが似合わないラドクリフさんが主演な時点で今作はおバカ丸出しみたいなモンです。w
んでもって主人公がクソリプしまくった所為で殺し合いに巻き込まれる自業自得っぷり。
オマケに、銃と腕がくっついちゃう!銃が腕に引っ付いた所為でズボンは履けんわ、ケータイも持てんわ、飯も食えんわ、ションベンもマトモにできんわで踏んだり蹴ったり!!!
そのあまりの踏んだり蹴ったりっぷりは実に愉快でした。w

後、それとは対照的にサマラ・ウィーヴィングさん演じるニックスさんが滅茶苦茶カッコ良かった!!!!
流石数多くの血みどろ地獄を経験しただけあって(色々混ざってる)、肝の座りっぷりがハンパじゃなかったです。w
後、以外にも彼女のドラマに関しても中々作りこまれており、殺しの世界に身を投じてる理由や、爆発に恐怖する理由などがしっかり描かれていて、後半はずっと彼女を応援してましたね。
実は物凄い悲劇を背負い、漢気満点に振る舞うその姿に「こいつ主役にしろよ」と何度も思いました。w

お話は碇石通りで新鮮味はありませんが、ありがちな自己犠牲やありがちなラストの覚醒などはまぁ普通に盛り上がりましたね。
主人公のドタバタや、カーアクションに銃撃戦とアクションのバリエーションもそれなりに頑張ってましたね。



ただ、どれも”それなりに纏まっている”レベルなので”飛びぬけて突き抜けた何か”を感じれなかったのは痛い。
ガンアクションは死人多めで派手ではあるのですが、工夫が少なめでCG多めなのがいただけない。
せめて「ウォンテッド」や「シューテム・アップ」、「オートマチック」レベルの工夫は欲しかったですね。

バイオレンス度数は中々高く、血がかなり飛び散るが、噴き出る血はCGで血糊の方が少ないのはどうにかしていただきたかった。

後主役2人が協力する展開はアガったのだが、アクション演出が見にくかったりクライマックスの展開が無理矢理気味に見えてしまうのはやや残念か。



…こうしてみると結構乏しちゃったけど、基本的にはテンポ良く飽きずに見れたし、サマラ・ウィーヴィングさんの魅力を劇場の大画面で味わえたのも良かったので、何だかんだで劇場で観て良かったです。

内容的には完全にB級アクションではあるのですが、ぶっ飛んだラドクリフさんや男前なウィーヴィングさんとかが好きなら見てもいいかもしれません。



最後にちょっと私語になるのですが…。

…俺もクソリプや荒らしレベルで騒動を起こしたりしてる訳ではない…いや昔チョットだけやった事あるか…。
後このフィルマークスでもフォロワーの方々のレビューにコメントで突っかかったり、自分のレビューで一纏めにしてメタクソにこき下ろしたりしている…。

今作のラドクリフさんの苦労っぷりは見てて楽しかったのですが、自分もああなってたかもしれんと考えると、ちょっと笑えなくなりますね。

その内、マスクを付けたフォロワーの方々に襲われイッテンバッハさん映画並の肉塊にされかねないかもしれない(爆)ので、これからは発言には気を付けるように心がけたいです。

最後にこれまでコメントであれこれ言って突っかかったフォロワーの皆様、本ッ当にごめん!!!