けい

待つには遠すぎた初恋のけいのネタバレレビュー・内容・結末

待つには遠すぎた初恋(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

社会生活の中でも言葉が通じていてもわかり合えないことはよくあること。それは伝え方が悪かったり、気持ちのすれ違いだったり。

本作の主人公・カレンは日本語と英語が話せるため、英語が話せない友達・ミカコと留学生の会話を通訳しながら三人一緒に過ごす日々。カレンのミカコへの恋心が募っていくが、言葉が通じ合わないはずのミカコと留学生は両想いになってしまう。

映画のラストで留学生が女友達のミカコへの告白をとカレンは翻訳する。『私はあなたが好き。』それはずっとミカコへ伝えたかった想いで、ずっと言いたかった言葉。ここで映画は終わってしまい、カレンの恋の結末は想像するしかない。おそらくミカコにはカレンの想いは届かず、今まで通り友達関係が続いていくのだろう。待っているだけじゃ、そばにいるだけでは、伝わらないこともある。自分の言葉で相手に伝えることは難しいけれど、大事なことだと投げかけられた気がした。

女性同士の恋愛モノが好きなので、恋の結末を描かない終わり方がとても魅力的で記憶に残る作品だった。
けい

けい