Tラモーン

近すぎるのに遠い、だなんて。のTラモーンのレビュー・感想・評価

3.6
ルームシェアをしている中学からの友人の侑加(橋下美好)と茜(村濱遙)。先に就職をした茜はここ最近毎日忙しく、生活リズムもすれ違いの日々。しばらく面と向かって会話できていないことを侑加は気にしていた。ある暑い夏の日の夜、辺り一帯で停電が起こる。久しぶりに2人でリビングで過ごすうち、ぽつりぽつりと会話が始まる。


恋人や友人、夫婦や家族でもあることだけど、近過ぎて会話がなくなるということ。近過ぎるが故に気持ちを伝えることが億劫になって距離感が生まれてしまうということがある。

恐らく侑加ちゃんは美大生でまだ在学中。茜ちゃんはデザイン系の専門学校を卒業し、働き始めたばかりという感じ。

距離ができてしまったことを気にする侑加と、現実とイメージのギャップに苦悩し日々に余裕が持てない茜。
一生懸命会話を持とうとする侑加に対して、素直になれずつっけんどんに返してしまう茜。でもアイスは2人分買ってきてたりするあたり、決して侑加のことが嫌いになったわけではない。

なんとなく不安を感じる停電という状況の助けを借りて、2人がポツポツとお互いの近況報告をしていう様がリアル。

お互いに気にするあまり、言いたくても飲み込んでいた言葉がやっと口に出る。

溶けてしまったアイスのようにほぐれる2人の距離感と、再び灯るあかり。
本当は仲いいんだから、要はきっかけと素直になる勇気なのよね。


女の子2人がめちゃくちゃ可愛くてよかったんだけど、ちょっと茜ちゃんが冷た過ぎてハラハラしちゃうというか…笑。
さすがにそこまで空気悪くするような言い方しないでよ…と思ってしまったのでそこはマイナスです笑。
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