レッドキング

トールガールのレッドキングのレビュー・感想・評価

トールガール(2019年製作の映画)
3.6
女子高生ジョディの悩みは187cmの高身長であること。
昔から身長のせいでからかわれてきたが、ある日自分よりも身長の高い交換留学生が転校してきたことで恋に落ちる。
意を決して暗い自分を変えようと決意するが…。

誰しもコンプレックスは抱えるもの。
悪意があって攻撃してくる人よりも
「身長高いね!」「痩せていて羨ましい!」とよかれと思って浴びせられる言葉の方が
相手に悪気がない分、余計に傷つく。
見た目を理由に攻撃するのは言語道断ですが、褒めるつもりで容姿に関して言及することも最近は慎むようにしています。
「痩せたね!」と褒められたことで「もっと痩せればもっと褒められる!」と思い込んで摂食障害に陥ってしまうケースもあるようです。
スウェーデンでは多様な人種、セクシャリティが存在することから
子どもの頃から見た目に言及することはNGと教育されているそうです(悪口はもちろん、褒めるのもダメ)。

主人公も何度も背の高い自分を肯定しようとするけど、なかなかうまくはいかない。
ありのままの自分を受け入れるって言葉で言うほど簡単じゃないし、それができるかどうかはジャックやお姉ちゃんのように
ありのままの自分を肯定してくれる人が周囲にいるかどうかがものすごく大きいと思う。

ジャックがなぜいつも木箱を持って登校しているのか、その理由がとてもステキだった。
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