切断された手が、徐々に記憶を取り戻していきながら、失くした体の元に戻るべく旅をする話。手が覚えている思い出として、地球儀を触ったり、楽器に触れたり、誰かと手を繋いだりといったシーンが描かれるが、自分でも手にまつわる思い出をつい考えてしまうし、アクションシーンでは手であることを活かした展開があって、改めて手というものは便利に良くできているなと思わされる。
ただ、ストーリーをよくよく考えると、主人公のナウフェルはストーカーであって、アニメーションの印象で緩和されているものの、怖いのは勝手に動く手だけではない気もする。