ホラーマニア斗真

イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-のホラーマニア斗真のレビュー・感想・評価

3.0
カルとベッキーの兄妹は助けを求める少年の声を聞き、背の高い草が生い茂る広大な草むらの中へ入るが、邪悪な力により2人はあっという間に方角を見失い、離れ離れになってしまうという、カナダ発🇨🇦のラビリンスホラー。

"登場人物が意外と多かった(笑)"
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「キラー・メイズ」や「CUBE」のようなラビリンスホラーに、「トライアングル」や「ハウンター」のようなタイムリープホラーをミックスした感じの異色作で、1度草むらに入り込んだらなぜかそこから抜け出すことが出来なくなるというシチュエーションの演出が上手い作品でした🪨

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意思を持った草むらがコントロールできるのは人間の場所だけでなく時間軸までも可能なので、死んだはずの人間が現れたりパラレルワールドでは生きているはずの人間が死んでいたりと目紛しい展開が続きます。ですので、最後まで集中して見ないとストーリーを理解できないと思います⛪️

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他の映画ではあまり見かけないような設定は斬新だったけど、色んな要素を詰め込みすぎている感があるため、話についていくのが大変で、観賞後はちょっと疲れました。ワガママかもしれないけど、シンプルにまとめて欲しかったです🪰

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さらに 肝心の怪物(草むらの正体)が始めから終わりまで出てこなくて、ひたすら迷って困り果てる人やストレスで狂っていく人を見せつけられているだけの内容で、ホラー映画としてはあまり怖くなかったです。意思を持つ草むらをCGではなく、本物の草むらで表現したのは良かったんだけどね…🌧

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ただ、深いメッセージ性のある映画だったことはあり得ると思います。なぜなら劇中に登場する、妊娠中のベッキーは生まれた赤ちゃんを養子にしようと考えているキャラクターで、彼女のように子供を大事にしない人に対しては罰を与えるという、教訓めいた内容として読み取れたからです🤰

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というわけで、ホラー映画としては微妙でしたが、深いメッセージ性があって考察しがいのある映画だったと思います。また、理不尽な超常現象や自然の脅威を描いた映画が好きな人も楽しめると思います⏳

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※Netflixオリジナルにしては地味かな🪨