悪魔の毒々クチビル

カウントダウンの悪魔の毒々クチビルのレビュー・感想・評価

カウントダウン(2019年製作の映画)
2.8
聖書はアメコミです

自分の寿命が分かるアプリの恐怖を描いたお話。

回避不可な死から逃れようとするプロットは「ファイナル・デスティネーション」っぽいですが、あちらは本当に「死」そのものが様々な形で襲って来ていたのに対し今作で襲って来るのはとある悪魔。
本人のトラウマを利用した幻覚とかを用いて精神面から潰しにくるやつです。
因みにこの寿命が分かる「カウントダウン」なるアプリも一応悪魔が作ったっぽいですね。
最近ではこういった悪魔界隈の方々が時代に合わせてデジタル路線で攻めてくるパターンの作品もチラホラ見掛けますが、それはそれで面白いのでアリだとは思います。

ただ今作は全体的にキャラも脚本もイマイチ印象に残りませんし、恐怖演出もジャンプスケアでゴリ押すタイプなのでホラーとしても数ある同系統の作品にすぐに埋もれていくような内容でした。
途中から出てきた悪魔オタクの神父は割と良いキャラでしたが、上手く後半の流れに入り込めていなかったのが残念。
ていうかあの円の中で目を閉じて耳もふさいでを徹底してれば多分どうにかなったんだろうね。

結局オチもいつも通りですが、続くかなぁ?これ。
続編で段々ゴア要素を入れていくとまだいけそうですが、そうなると本当に「ファイナル・デスティネーション」シリーズの二番煎じにしかならないですし。
あと寿命が相当先の人からしても、アンインストール出来ない大容量のアプリを今後も入れたまま生きていくって、これはこれで地味に嫌だなとは思いました。