JIZE

キュリー夫人 天才科学者の愛と情熱のJIZEのレビュー・感想・評価

3.6
19世紀のパリを舞台に天才科学者と評される一方で女性や移民であるコトで差別を受けていたポーランド出身の研究者"マリ・スクウォドフスカ"の激動の人生を描きだす。天才もの。まず主演のロザムンド・パイクの名演のおかげで、脚本の読み解きにくさを相殺してたように思う。『博士と彼女のセオリー(2015年)』のプロデューサーが贈る。基はグラフィックノベル「放射能 キュリー夫妻の愛と業績の予期せぬ影響」。またパイク主演の作品と云えば『ゴーン・ガール(2014年)』や昨年みた『パーフェクト・ケア(2021年)』が代表作として名高いが、本作品もその一流の系譜を確かに辿っていて、不可能を解明する時代の先端を築いた人間の苦悩や奮闘をまじまじと垣間見せる。時代に抗う一人の女性の有志を、十分にたんのうできるだろう。
JIZE

JIZE