バムセ

キュリー夫人 天才科学者の愛と情熱のバムセのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

その名は学生時代に化学に功績のあった偉人である程度の知識の無教養の自分でしたが、キャストに惹かれて鑑賞。

放射能の発見による功績、その発見の悪利用、特に核実験場、エノラ・ゲイ、チェルノブイリが出て来た時は、ホラー的な演出もあり、思わず、身構えました。

人となりも上手く描かれていて、化学における知的好奇心旺盛な情熱溢れる探究心、科学者同士の少しコミカルな理屈っぽい恋愛駆け引き、女性の地位が高くない時期の学者同士の勝気な態度、そして妻として、母としての振る舞い。
幼年時代のトラウマから悪夢に見舞われるくらいに、本当は弱さもあった部分も、上手く描かれていたと思います。
女性軽視、移民排斥、戦争、医療、誹謗中傷等、現代にも残る社会の怖さも織り込まれていました。

どこまで史実に忠実なのか分かりませんが、無教養の自分も、彼女の事をもう少し、掘り下げて調べてみたくなる様な作品でした。化学、物理学は理解出来ないと思いますが・・・
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