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ストレンジ・リトル・キャットのmingoのレビュー・感想・評価

3.7
なんなのこの映画。ごく普通の日曜日の風景を切り取っているにもかかわらずどこか手に届かない痒さや奇妙さが延々と孕み続けた謎映画。嫌いじゃない。ミキサー音が鳴り響いてるときだけアーッと発狂する可愛い子どもを皮切りに物語のキーマンっぽいお母さんが突如この前映画館で隣の客に左足をずっと踏まれていてそのことが言い出せないまま反対方向にいる爆睡していたおばあちゃんがここはどこ?的なことを発する一連の会話が打ち込まれたかと思えば娘のお姉ちゃんはみかんの皮を投げたら必ず白い部分が上にくる重力かな?とか言い出す始末。2階から垂らされるネット、鼻についた血が違う子どもにも伝染し、鞠でリフティングする友達の子どもに猫と犬がそれぞれの動きを展開する。叔父など登場人物も続々増えお婆ちゃんを祝う会でそれぞれが役目を全うしているのに何一つ分からないこの感じ。トークを聞いて納得。アケルマンの真似事にしてはクオリティ高め。

ストレンジリトルキャットトークメモ
DVD配信データ細谷さん×村山さん×チエブンブン
3年くらい連載しててその作品の公開。ブンブンがジャイホーを通じてラモンチュルヒャーのガールアンドスパイダー昨年のカイユベストテンだが彼の作品を見せたかった。パフォーマンスの人でフルクサスの講義をやっていた人、タルヴェーラのワークショップのジャンヌディエルマンの要素を足して独自の映画を展開。チュルヒャーは斜めに撮ってアレンジを加えた、ガール〜も室内劇。眼差しの銃撃戦みたいな。犬と猫と蜘蛛と地図が出てくる。3部作になってて今製作中なのがスズメと煙突。表情の見えないお母さんの背後からのショット。
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