ありんこ

Short Night of Glass Dolls(英題)のありんこのレビュー・感想・評価

2.5
アメリカ人のジャーナリスト(探偵役)が恋人の失踪をきっかけにチェコの体制側(?)の闇組織に迫ってしまい、恐ろしい目に遭うストーリー。

面白いのは主人公のムーアが仮死状態で発見されて、身体は一切動かないけど意識だけはあるという状況で物語が始まること。
ムーアは「俺は生きてるぞ!」と心の中で叫びながらも、なぜこんな状況に陥ったのかを思いだそうとする。
恋人のミラが突然いなくなり、彼女を探すうちにほかにも若い女性が何人か失踪していることがわかる。彼女らの家族に会ってみると何か隠しているかのような態度。友人たちも協力はしてくれるが、地元警察にマークされたり、話を聞けそうだった老人が何者かに殺されたり……とありがちな展開。正直、ジャッロというほど猟奇的ではなかった(タグはつけとくけど)。言うてスリラーかな。
クラブ99での老人たちの絡みは異様だったけど(笑)。

「我々は太鼓を叩き、若者は戦場で戦う」とか「我々が罰するのは反抗的な若者」みたいなことを乱交クラブの言い訳のようにムーアに告げる場面があるけど、こういう破天荒な話にかこつけて、監督が言いたかったのはこれだったんかなと思った。
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