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仔熊物語のmingoのレビュー・感想・評価

仔熊物語(1958年製作の映画)
4.0
手作りの子熊が可愛すぎて、ドアップにカメラが寄ったとき眼の焦点があってない子熊がこっち向くのくそうける。中原昌也が爆笑してた笑
物語は切なくも力強く生きると決めた子熊に感情移入。つ、強く生きろ!
鑑賞後、奥様が綺麗に保管されていたという手作りの熊の親子の人形を見た瞬間後世に残すことの大切さを痛感した。

以下トークメモ

「秋晴れの日」
映像メディアの大衆化の裏にはブルーフィルムであり、こういう作品の隣に、大島渚に例えるならほんの少しのエロスを感じる。裏の映画史アマチュア映画作家の研究はなされていない。8mmの四天王には中山太郎以外には大阪にいたおきなかさん?とか。フランス語に置き換えたら暴力的。50年代なのでテレビを意識している。テレビに勝つ。60年代になると審査員でひっぱりだこ。価値は外が決める。

「仔熊物語」
主演子熊。奥さんが親子は手作り。他の動物はズルしてるゼンマイ式のおもちゃ。充実期の作品、60年代に入って実験映画などで出始めて迷走期にはいる。実験映画に接近するが文学的饒舌タイプだからうまくいかない。人生は波乱に満ちた舞台である。

「白い道」
デュラスとかロブグリエ的なヒロシマモナムールみたいな白い道を最後にやめてしまう。アマチュア映画作家という存在は確かにいた。作家の意識の差。77年のPFFより以前にいた作家という作家はテレビに勝つという意識。ローアングルで筆文字タイトルバックだから小津かと思った。白い道はフクオカモナムール。


神戸の板倉先生、新潟でも発掘されてる。RKB毎日放送がいち早く8ミリに目をつけてナレーションをつけたのでは。素晴らしいのは音楽。奥さんのセンス。映像協会の会長がとった中山太郎の世界を撮ったのが最後。
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