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モンストラム/消失世界のkuuのレビュー・感想・評価

モンストラム/消失世界(2018年製作の映画)
2.0
『モンストラム/消失世界』
原題:怪兽/MONSTER.
製作年 2018年。上映時間 83分。

さまざまな要素が詰め込まれた新感覚実に惜しい中国産SFパニック・エンターテインメント。

通勤バスがトンネル内で消失。失神した乗客が目覚めると、そこは砂漠のど真ん中。バスから逃げ出した者は砂嵐で体をバラバラにされれ。。。

本作品は、
『さまざまな要素が詰め込まれた新感覚』
をドスコイドスコイ✋で推してるんやけど、全てにおいて中途半端(実に惜しい)
軍事だけではなく、Sci-fi 映画にもチャイニーズパワーを見せつけたいとこなんやろけど、この2018年は、同じタイトルの作品(原題Monster『モンスター その瞳の奥に』)があったりしとんのわかってて勝負を挑む(内容は全くちゃいますしあちらも類い稀な作品かと問われたら難しいが)チャイニーズやるやん。
扨、本題のストーリーは、何やねんこの話しは!!なんなんや?。。。
って思わせてから~の、
物語が展開するうちに少~しずつ真実のベールが剥がされ明らかになっていく流れっすわ。
生き残りの記憶喪失の男たち、幼い少女の存在。
記憶を失くした野郎どものスペックをもう少し上げ、キャラを色濃く立たせて描いてくれてたら嵌まってたかも。
あとの方で無理やり西遊記のキャラに生存者を当て込むのなら最初からしてくれ、彼らに西遊記キャラのスペックを持たせてたら良かったのにと、これまた惜しい。
砂漠で捲簾大将沙悟浄キャラが水脈を見つけるとか(本作品では一応水は見つけるが脈絡なく見つかるし)。
北方天帝使 唐亜玄奘キャラはただの禿げなだけやん。
天蓬元帥猪八戒はチビの小デブなだけやん。
斉天大聖孫悟空だけは何となくやけど許せるかな。
物語が進むにつれ、キャラが何者なんか徐々に分かってくるんやけど構成もハチャメチャ。
何らかの(前世とか)因果で関係があるとか、運命引き合わされるとかにすりゃエエものを惜しい。
行き当たりばったりで練られていない設定やったんかと感じずにいられないかな。
また、本作品のCGモンスター(怪兽
と書いて怪獣)は、個人的には造形は悪くはなかったのに、人間と対峙した時には、どうも覚めちまう惜しい。
人間ドラマは韓国作品を観てもう一度練り直して欲しいレベルでした。
泣きわめき、足を引っ張る少女に野郎どもが命をかける。
漢と書いてオトコを感じるものの、また、野郎たちは多少の成長は見れるものの、少女の学習能力無さにいささか歯痒さを覚えたかな。
悲しみを表現するのに時には沈黙もあるってこと知りなはれ少女よ。
んで、モンスターやワームホールはどないな理由で存在してるのか?
そないなとこを、多少上映時間を延ばしとでも描いてくれてたらなぁと惜しい。
ホントに惜しいポンコツ映画でした。
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